金継ぎと漆の切っても切れない関係を、表千家同門会主催の講演で伝えるための動画を制作。

2023年8月27日、行橋市にある『コスメイト行橋 行橋市文化ホール』にて、
「表千家同門会 茶の湯文化にふれる市民講座」が開催されました。
講演のタイトルは「金継ぎ 茶のつくろいの心」。
その講師を務めさせていただくにあたって動画を制作しましたので、こちらにも掲載します。

この講演を前に、
「金継ぎの実演はあるんですか?」というお問い合わせが数多くあったそうなのですが、
客席数が429席あるホールのステージ上で金継ぎをしても、
手元の細かい作業ばかりなので、おそらく客席からはほとんど何も見えないと思いました。

そこで、金継ぎをしている様子を実際に見ていただくための動画をつくったのですが、
「せっかくなら漆がどんなものなのかも見てほしい!」と考え、
以前このブログでご紹介した漆掻きの様子(佐賀県鳥栖市にて)も一緒に伝えられる構成に。

この時、ブラジル人の映像クリエイターさんも同行しており、
私たちが漆を採取しているところや周囲の風景をカメラに収めてくれていたのです。
もちろん、それはご自身の作品制作のためだったのですが、
ご好意でその時の映像データを提供していただき、今回の講演のために再編集しました。

鳥栖にあったこの漆の木、じつはもう切り倒されてありません。
およそ20年前、渡邉さんが漆を植えた土地の所有者であるお寺さんが代替わりしてしまい、
そこを墓地にするということで、漆を育て続けることができなくなってしまったのです。

ただ、その切り倒された漆の木は「鳥栖漆会」の皆さんの手によって分根され、
現在は別の場所で大切に育てられています。
とは言え、それが漆掻きできるまでに大きくなるのは早くて10年後…。
そのため、昨年撮影されたこの映像は、図らずも貴重なものになってしまいました。

たった7分ほどの動画ではありますが、金継ぎはもちろん、
漆がどんなふうに採取されるのかを知りたい方にとっても、興味深い内容になっていると思います。

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