生まれ変わったうつわたち

Works 01

使えなくなってしまったうつわが、新しい姿で座辺に戻ってくる喜び。 <割れのお直し>

金継ぎと言われてまず思い浮かべるのは、やはりうつわの割れた痕跡が美しい金の線で彩られているもの。割れてしまい、もうどのようにしても使えない。そんなうつわを以前と同じように使える状態にまで修復し、なおかつ傷そのものを愛でる文化が金継ぎです。

うつわの割れ方には、ひとつとして同じものがありません。そのため、割ってしまったその時の状況によって、世界でたったひとつの景色が生まれます。複雑に割れてしまうとそれだけショックは大きいものですが、そのぶん直せば大きな感動を得られるもの。

多大な手間と時間がかかるだけに料金もお高くなりがちではありますが、けっして高価だったり由緒があるものではなくても、そこに職人の手が入ることで唯一無二のうつわに生まれ変わると考えれば、直す価値は十分にあるのではないでしょうか。

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